目次:
ユーザーケース:ネットワークドライブとGoogleドライブを同期したいのはどうする?
ユーザーケース:
皆さん、こんにちは!私は中小企業で働いており、約2TBのデータをネットワークドライブで管理しています。Googleドライブスイート(Googleドキュメントなど)で編集するため、リモートアクセスとバックアップを目的として、ネットワークドライブのデータをすべてGoogleドライブに同期したいのです。手動でダウンロードとアップロードを試みましたが、ネットワークドライブのデータではうまくいきません。何か良い方法はありますか?
- Yahoo知恵袋からの質問
ローカルサーバー(ネットワークドライブ)のデータをGoogleドライブに移行したいですか?組織の重要なファイルを、どこからでも、どのデバイスからでもアクセスできるようにしたいですか?
この記事は、そんなあなたのためのものです。ここでは、ネットワークドライブのデータをGoogleドライブに移行またはバックアップする最適なソリューションを紹介します。
ネットワークドライブとGoogleドライブについて
ネットワークドライブ(またはマップドドライブ)とは、同じネットワーク(LANなど)内の別のコンピュータやサーバー上にあるドライブ、NAS(Network Attached Storage)、または共有フォルダを指します。例えば、企業ネットワークを使用する場合、ネットワークドライブ上にある会社や顧客の情報にアクセスできます。ネットワークドライブはローカルディスクと同じようにアクセスできますが、データはネットワーク接続を介してリモートコンピュータから転送されます。
ローカルドライブと比較すれば、ネットワークドライブはユーザーに以下のようなメリットをもたらします。
- ネットワークドライブとそのファイルを複数人で共有可能
- クセス権限を設定し、ファイルの閲覧・編集を許可するユーザーを指定可能
- 一元化されたストレージのため、バックアップやミラーリングが容易
- NASやSANを使用すれば、ストレージの追加が簡単
Googleドライブは、Googleが提供するクラウドストレージサービスで、ファイルやフォルダをインターネット上に保存、共有、共同編集できるサービスです。Googleアカウントがあれば誰でも無料で15GBまで利用できます。
ネットワークドライブのデータとGoogleドライブを同期するには、主に2つの方法があります。1つ目はサードパーティツール「MultCloud」を使った自動同期、2つ目は同期ソフトウェア「AOMEI Backupper Standard」を使用する方式です。
方法1:ネットワークドライブ(NAS)とGoogleドライブを同期
ご覧の通り、NASはネットワークドライブの一つとして知られています。NASのデータをGoogleドライブに同期したい場合、「MultCloud」というオンラインのクラウド間同期サービスが便利です。商用ツールですが、ほとんどの機能は無料で利用可能。無料ユーザーにとって非常に有益なソリューションです。
現在、MultCloudはGoogleドライブ、Google Workspace、Dropbox、Dropbox Business、OneDrive、OneDrive for Business、MEGA、pCloudなどの30以上の主要クラウドストレージサービスに対応しています。さらに、FTPやWebDAVなどのプロトコル、もちろんNASもサポートします。
MultCloudの「クラウド同期」機能では、「ベーシック同期」、「リアルタイム同期」、「一方向同期」、「双方向同期」などの4つの主要な同期モードから選択可能です。
MultCloudの「クラウド同期」は、超高速同期で帯域幅の制約を受けずに処理可能です。また、大量ファイルでもページを閉じてもバックグラウンドで継続実行できます。
以下はMultCloudでネットワークドライブとGoogleドライブを同期する手順です:
ステップ 1:MultCloud公式サイトで無料のアカウントを作成します。
ステップ 2:MultCloudにログイン後、「クラウドを追加」をクリックし、クラウドプロバイダー一覧から使用中のNASを選択しMultCloudにNASアカウントへのアクセスを許可します。
ヒント:NASの追加方法はクラウドドライブと異なります。Synology NASの場合は、FTPサーバーを有効化し、またはWebDAVサービスを有効化する必要があります。
ステップ 3:同様の手順でGoogleドライブを追加。これでNASとGoogleドライブの両方がMultCloudに表示されます。
ステップ 4:「クラウド同期」をクリックし、同期元にNAS、同期先にGoogleドライブを選択し手「今すぐ同期」をクリックして処理を開始します。
ヒント:
- 多くのファイルを同期する場合、ページを閉じても問題ありません。MultCloudはバックグラウンドでタスクを処理します。
- 「スケジュール」で毎日、毎週、毎月では、特定の同期時間を設定し、NASからGoogleドライブへの定期的な同期が可能です。
- タスクの実行結果を知りたい場合は、「オプション」からメール通知を設定でき、タスクの実行状況を随時確認できます。
- クラウド同期タスクを作成する際、MultCloudはデフォルトで「シンプル同期」でタスクを実行します。他のモードで実行したい場合は、お好みのモードを手動で選択できます。
- ベーシック同期の一方向同期内のオプションで有料版は以下の同期モード利用可能です:
- ミラー同期:ソースとターゲットのファイルを完全一致(ターゲット側の余分なファイルは削除)
- 移動同期:同期完了後、ソースディレクトリの同期済みファイルを全て削除
- 累積同期:ソース側でファイルを削除しても、ターゲット側の同じファイルは保持
- 更新同期:ソースの追加/変更ファイルを転送前に、ターゲットの全ファイルを削除
- 増分同期:毎回同期時にターゲット側にサブディレクトリを作成し、ソースの追加/変更ファイルのみ転送
- フル同期:毎回同期時にサブディレクトリを作成し、ソースの全ファイルを転送
- クラウド転送:ダウンロードせずにクラウド間でファイルを自動的に転送します。
- クラウドバックアップ:別のクラウドにファイルをバックアップし、異なるバージョンで復元します。
- チーム転送:ビジネスクラウド間でサブアカウントをマッチングさせながらファイルを転送します。
- メール移行:一度に複数のメールと添付ファイルをPDFファイルとしてクラウドに移行します。
- イメージセーバー:Instagramやウェブサイト、Google検索から画像をローカルまたはクラウドに保存します。
方法2:ネットワークドライブ(ローカルネットワークドライブ)とGoogleドライブを同期
多くのユーザーは、ネットワークドライブ上のファイルやフォルダを同期するためにGoogle Driveのアップロード機能を使用します。しかし、この方法ではエラーが発生しやすく、リアルタイム同期を実現できません。
ネットワークドライブ内のファイルを自動的かつリアルタイムで同期するには、Windows用ファイル同期ソフトウェア「AOMEI Backupper Standard」が最適です。
このソフトウェアはWindows 7/8/8.1/10/11/XP/Vistaに対応しており、ネットワークドライブからGoogleドライブへの同期をスムーズに行えます。さらに、以下のような利点があります:
- 分かりやすく使いやすいインターフェース:直感的な設計で、短時間で操作方法を理解できます。
- 複数の同期先に対応:ネットワークや共有フォルダを、外付けHDD、USBドライブ、別のパソコン、Google Driveなどのクラウドストレージに同期可能です。
- 自動同期機能:同期スケジュールには「毎日」、「毎週」、「毎月」、「イベントトリガー」、「USB接続時」の5つのオプションがあり(後2つはAOMEI Backupper Professional版で利用可能)、自動化が簡単です。
- 豊富な同期オプション:タスクにコメントを追加して管理を容易にしたり、メール通知を設定したり、事前・事後コマンドを実行するなど、柔軟なカスタマイズが可能です。
以下に、ネットワークフォルダとGoogleドライブを自動同期する具体的な手順を説明します。
ヒント:本ソフトウェアを使用して同期を行うには、事前にGoogleドライブアプリケーションをパソコンにダウンロードし、アカウントにログインしておく必要があります。
ステップ 1:AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストール後起動します。メインページで「同期」>「ベーシック同期」を選択してください。「基本同期」は一方向同期が基本で、ソースからターゲットへのファイル変更のみが同期されます。
ステップ 2:同期するネットワークフォルダを追加します。まず下図の「フォルダを追加」をクリックします。
ステップ 3:「Share/NAS」を選択します。ネットワークドライブがローカルパソコンにマップされている場合は「このPC」をクリックし、マップ済みドライブを選択します。
ステップ 4:「ネットワーク場所を追加」をクリックし、IPアドレス、ユーザー名、パスワードと表示名などの必要な情報を入力してネットワークドライブを追加します。追加後、「ネットワーク場所」にドライブが表示されるので、ダブルクリックしてネットワークフォルダまたは共有フォルダを選択します。
ステップ 5:フォルダーアイコンの横にあるドロップダウン矢印をクリックし、「クラウドドライブを選択」を選んでGoogleドライブを追加します。表示されるポップアップウィンドウで「Googleドライブ」を選択し、「はい」をクリックして確定します。
ステップ 6:ネットワークドライブのファイルをGoogleドライブに定期的に同期する必要がある場合は、画面下部の「スケジュール」をクリックし、毎日・毎週・毎月など具体的な同期タイミングを設定します。
さらに「オプション」では同期の詳細設定が可能です。デフォルトの「基本同期」モードでは、削除されたファイルは自動同期されません。必要に応じて「削除操作をソースディレクトリからターゲットディレクトリへ同期」にチェックを入れてください。
ステップ 7:すべての設定が完了したら「同期開始」をクリックします。
ヒント:
- ソースフォルダーの名前を変更しないでください。変更すると、ソフトウェアがファイル/フォルダーを正しく認識できなくなります。
- ネットワークドライブだけでなく、ローカルフォルダーをGoogleドライブ/OneDrive/Dropboxなどに同期することも可能です。
まとめ
以上の2つの方法を使えば、ネットワークドライブをGoogleドライブに簡単かつ迅速に同期できるようになります。コンピュータから直接アクセスできないNASなどのネットワークドライブの場合、「MultCloud」というクラウドファイル移行ツールが利用できます。ローカルネットワークドライブの同期には「AOMEI Backupper Standard」が最適です。
どちらのツールも複数の同期方法をサポートしており、お好みの方法を選択可能です。さらに、両ツールともスケジュール同期機能を備えており、指定した時間に自動で同期タスクを実行できるため、完了を待つ必要がなく、常にPCの前にいる必要もありません。
よくある質問
1.ネットワークドライブとは何ですか?
ネットワークドライブとは、ネットワークに接続された別のコンピュータ上のフォルダやドライブを、自分のコンピュータのドライブのようにして利用できる機能です。これにより、ネットワーク上のファイルやフォルダをローカルのドライブのように扱え、アクセスや共有が容易になります。
2.パソコン版Googleドライブのデメリットは?
パソコン版Googleドライブのデメリットとしては、情報へのアクセス性が悪くなったり、ファイルの管理に手間がかかったり、同期設定に注意が必要になったりする点が挙げられます。また、容量制限、保存に時間がかかる、共有設定ミスによるセキュリティリスクなども考慮する必要があります。
3.ネットワークドライブとGoogleドライブを同期できないのはなぜですか?
ネットワークドライブとGoogleドライブの同期に問題がある場合、まずはGoogleドライブのパソコン版アプリを再起動したり、インターネット接続を確認したりするなどの基本的な対処法を試してみましょう。それでも解決しない場合は、アカウントの接続を解除して再接続したり、パソコン版ドライブを再インストールしたりすることも有効です。また、Googleドライブの同期設定を確認し、問題がないか確認することも重要です。
MultCloudがサポートするクラウド
-
Google Drive
-
Google Workspace
-
OneDrive
-
OneDrive for Business
-
SharePoint
-
Dropbox
-
Dropbox Business
-
MEGA
-
Google Photos
-
iCloud Photos
-
FTP
-
box
-
box for Business
-
pCloud
-
Baidu
-
Flickr
-
HiDrive
-
Yandex
-
NAS
-
WebDAV
-
MediaFire
-
iCloud Drive
-
WEB.DE
-
Evernote
-
Amazon S3
-
Wasabi
-
ownCloud
-
MySQL
-
Egnyte
-
Putio
-
ADrive
-
SugarSync
-
Backblaze
-
CloudMe
-
MyDrive
-
Cubby