MultCloudは、複数のクラウドストレージサービス間でのファイル転送や同期、ファイル管理、 ファイル共有、およびバックアップサービスを提供するクラウドベースのプラットフォームです。 本SLAは、これらのサービスの品質と可用性を保証するものです。
MultCloudは、幅広いクラウドストレージサービスに対応し、ユーザーがGoogle Drive、 OneDrive、Dropboxを含む多様なサービスとシームレスに連携できるようにします。接続可能な サービスリストは、MultCloudの公式サイト(https://www.multcloud.com/jp/)で定期的に更 新され、最新の接続サービス情報を提供します。
セキュリティは私たちの最優先事項です。iCloud写真とMEGAを除くすべてのクラウドストレー ジサービスとの接続にはOAuth認証プロトコルを用い、ユーザーのパスワード情報には一切アク セスしません。これにより、ユーザーのアカウント情報がMultCloudを経由して漏えいするリス クを排除しています。
iCloud写真およびMEGAに関しては、これらのクラウドストレージサービスがAPIを提供していな いため、異なるアプローチが取られています。具体的には、これらのサービスとの連携には、シ ミュレートされたリクエストを使用した実装が行われています。この方法により、ユーザはこれ らのクラウドストレージサービスを通じてファイルを転送および管理することが可能になりま す。
MultCloudは、このような特別な実装を通じても、ユーザーデータの安全性とプライバシー保護 を最優先事項としており、安全なファイル転送を保証します。
接続可能なサービス数に制限はありません。ユーザーは複数のクラウドストレージサービス、あ るいは同一サービス内の異なるアカウントへの同時接続が可能です。接続技術には、OAuth 2.0、OAuth 1.0のサポートに加え、FTPやWebDavを介した接続オプションも提供します。
ただし、外部クラウドサービスとの通信速度やレスポンス速度は、それぞれのサービスプロバイダ に依存するため、MultCloudはこれらのパフォーマンスに対する直接的な保証を提供することは できません。
MultCloudによるクラウドファイル転送は、異なるクラウドストレージ間での安全かつ効率的な ファイル転送を可能にします。転送プロセスはユーザーがブラウザやコンピュータを閉じても中断 されずに継続し、ファイルの安全な移動を保証します。ユーザーは転送を自動化し、特定のファイ ル形式のみを選択して転送できるよう設定できます。
すべてのファイル転送は256ビットAES暗号化技術を用いて保護され、データの安全性を確保しま す。
MultCloudのクラウド同期機能により、ユーザーは2つのクラウドストレージ間でファイルの同期 をリアルタイムまたは定期的に設定できます。多様な同期モード(シンプル、ミラー、移動など) を提供し、ユーザーのニーズに応じた柔軟なデータ管理をサポートします。Webhookに対応する クラウドサービスでは、データ変更の直後に同期を開始し、最新のデータ状態を維持します。
ユーザーはMultCloudを通じて、異なるクラウドストレージサービス間で安全にファイルをバッ クアップできます。この機能はスケジュール設定により自動化が可能で、変更されたファイルのみ を増分バックアップすることで、データの安全性とストレージの効率的な使用を両立します。
MultCloudでは、複数のクラウドストレージサービスにまたがるファイル共有が可能です。ユー ザーは共有設定にパスワード保護を施すことができ、チームファイル機能により、親アカウント が共有したフォルダへのアクセス権を設定できます。
効率的に共有でき、ファイルのアクセス権を読み取り専用や編集可能など、プロジェクトの要件 に応じて柔軟に設定できます。これにより、チーム内での情報共有がスムーズになり、プロジェク トの進行が加速します。
MultCloudは、GmailやOutlookなどのメールサービスからメールをPDF形式でエクスポートし、 任意のクラウドストレージサービスに転送する機能を提供します。これにより、メールサービス の容量制限を超えたメールを効率的にアーカイブし、必要ないメールを削除して整理することがで きます。メールのバックアップとしても役立ち、重要な情報の保護に貢献します。
MultCloudでは、主アカウントからサブアカウントを作成し、サブアカウントに対して特定のク ラウドストレージへのアクセス権を付与できます。これにより、企業やチームでは、メンバーに必 要なリソースへのアクセスを容易に管理し、セキュリティを保ちながら作業効率を向上させること が可能です。サブアカウント機能は、権限管理やプロジェクトの進行において柔軟性とコントロー ルを提供します。
MultCloudは、ユーザーからのフィードバックや最新のクラウドストレージ技術の動向に基づ き、継続的にサービスの改善と機能強化を行っています。最新情報は、公式サイトやユーザーがロ グインした際の通知にて提供されます。
目標: MultCloudは、月間の稼働時間99%以上を目標とします。 計測方法: MultCloudサーバの監視システム(2-4詳述)により計測し、月単位で集計を行いま す。計測は毎月1日からその月の最終日までを1巡とし、毎日24時間単位で計測を行います。ただ し、計画メンテナンス(2-1詳述)の時間は除外します。 目標値を下回った場合:月間の稼働時間99%以上の目標値を下回った場合、契約期間を1ヶ月延 長してご提供いたします。
MultCloudは、機能アップグレードのために必要な場合、またはサーバ機器の交換作業のために 計画メンテナンスを実施する場合があります。計画メンテナンスについては、通常10分以内に完 了するため、特段事前告知は行っておりません。該当時間にログインした場合、または新規にア カウントを作成した場合は、Webページ画面上にメンテナンス中の告知が表示されます。
また、1年に1回未満ですが、大型のアップデートを実施する場合があります。この場合はアップ デート実施が決定したら、少なくとも7日前までにメールでご連絡いたします。
また、どちらの場合も、計画メンテナンスはMultCloud社の営業時間中に実施されます。
突発的トラブルなどの原因で、緊急にメンテナンスを実施する場合は特に告知いたしませんが、 メンテナンス中にログインした場合、または新規にアカウントを作成した場合は、Webページ画 面上にメンテナンス中の告知が表示されます。
非計画メンテナンスは、緊急時を除き、MultCloud社の営業時間中に実施されます。
MultCloudにおけるダウンタイムとは、2-4. システム監視 で説明するシステム監視設備により、 もしシステムが停止した場合、MultCloudの技術担当者に即時メールで通知が入るようになって います。そのメールに異常の発生した時刻が表示されており、これをダウンタイムの発生日時とし ます。
また、技術者が問題を解決した場合、その解決を確認するメールがシステム監視設備より届きま す。そこにも時刻の表示があるため、これをダウンタイムの終了日時とします。
MultCloudのシステム監視は、透明性の確保のため、第三者が提供する監視システム(Zabbix) により24時間365日常時監視されています。監視システムは問題が発生した時間、問題が解決し た時間を記録し、日常のメンテナンスに費やした時間を記録しています。
MultCloudのサーバには、セキュリティソフトがセットされており、稼働中は常時ウイルス チェックが行われており、ベンダーによるセキュリティアップデートは、リリース発表後速やかに 適用しています。
ルーター組み込み型のファイアウォールも設置されており、不正アクセスの防止策も対応済みで、 不正侵入検知機能も搭載されています。
MultCloudのお客さま情報は厳重に管理され、安全に守られています。MultCloudの従業員は、 お客さまが経験している問題を調査して解決するために、お客さまから要求された場合にのみ、 お客さまのアカウントにアクセスします。
また、アカウント情報はログインのためのメールアドレスと任意のパスワード、決済に関する情報 のみ紐付けられており、お客さまの氏名、住所、電話番号、生年月日等の個人情報を必ずしも必 要としません。最小の個人データのみで機能をご提供できるよう努めています。
MultCloudでは、個人情報の収集は行っておりません。あくまでMultCloudへのログイン、決済 を実施するためだけに利用され、MultCloudの利用が終了すると同時に顧客情報は抹消されま す。
お客さまのアカウントはいつでもご自身で削除でき、完全に抹消することができます。その場 合、接続した外部クラウドストレージサービスの情報も抹消され、お客さまの”忘れられる権利”を 保護しています。
なお、MultCloudでは、重要なユーザデータ(パスワード、クラウドストレージサービスの認証 情報、ユーザのメールアドレスなど)は、MultCloudのデータベース内で暗号化され、外部からの 不正アクセスに対する保護を強化しています。
MultCloudは、お客さまのご要望に耳を傾けるため、24時間365日メールにて受け付けていま す。
実現可能で、他のユーザにとっても有為であると思われるものは、できるだけ機能として取り入れ ていきます。新機能はWebページ、またはログイン後に通知ボタンで案内があります。 また、バグの発見についても同様で、上記メールアドレスからお知らせいただければ、確認後、修 正に取り組みます。
ただし、新機能の追加、バグの修正は、いつまでに対応するか、対応の是非などについては個別 にお答えいたしません。
MultCloudは、プライバシー保護およびユーザーのデータセキュリティを最優先としております。 そのため、以下のポリシーに基づきログの取り扱いを行います。
ファイル転送タスク:成功したファイル転送タスクに関するログは収集せず、失敗したタスクに関 してのみ最小限の情報を記録します。これにより、ユーザーが転送に失敗したファイルを表示する ために必要な最小限のデータのみが保持されるため、ユーザーのプライバシーを保護しながらト ラブルシューティングやサービスの向上が可能になります。
クラウドディスク同期およびバックアップ:同期およびバックアップタスクは、前のタスクと関連 しています。サービスの連続性およびデータの整合性を確保するため、これらのタスクに関する 記録を保持します。
これらの方針にもかかわらず、法的要請に基づく開示命令があった場合には、MultCloudのポリ シーおよび適用法令に従い、対象となるデータの提出を行うことがあります。ただし、成功した ファイル転送タスクに関するログは収集していないため、これらに関するデータの提出は行えま せん。
ログ情報は、ユーザのタスクが存続している間は保持され、タスクを削除することでログも削除 されます。削除されたログは決して復元されることはございません。
MultCloudは、常にユーザのプライバシーとセキュリティを守ることを約束し、適切なセキュリ ティ対策とプライバシーポリシーの実施を通じて、信頼できるサービスの提供に努めてまいりま す。
MultCloudは、2-4. システム監視 で説明したシステム監視設備により常時監視されています。
NPTサーバによる時刻同期を実施しています。
MultCloudでは、ユーザのクラウドストレージサービスに関連付けられたメールアドレス、およ びクラウド間のタスクのステータスのみがバックアップされます。ただし、ユーザによって転送さ れたファイル(キャッシュデータを含む)はバックアップされません。 ユーザデータのバックアップは、毎日1回実施されます。
データ転送速度: クラウドストレージサービス間の通信速度に影響を与える外部要因を除き、 MultCloudは最適なパフォーマンスを提供することを目指します。 無料版の場合、1回のタスクで同時に転送できるファイル数は2つですが、すべての有料版では同 時に10ファイルを転送します。これにより、クラウドストレージ間のファイル転送を高速化・効 率化しています。
ただし、実際の転送速度は、ユーザが転送しようとしているファイルの総数、ファイルサイズ、ま たは利用する外部クラウドストレージサービスの仕様によって大きく異なるため、一概にどの程 度のスピードが約束されているわけではありません。
MultCloud社による実証テスト(2024年3月実施)
OneDrive から Google Drive、データ転送: 合計 11122 ファイル、合計 54.71 MB、所要時間: 86 分 29 秒、速度: 10.8 kb/s
OneDrive から Google Drive、データ転送: 合計 20 ファイル、合計 205.44 MB、所要時間: 58 秒、速度: 3.5 mb/秒
OneDrive から Google Drive、データ転送: 合計 10 ファイル、合計 10.40 GB、所要時間: 44 分 10 秒、速度: 4.02 mb/秒
実際のパフォーマンスは、ユーザが転送しようとするファイルの数やサイズ、クラウドストレー ジサービス側のAPI制限などに大きく依存します。過度に遅いなどの場合はサポート(4-1詳述) からお問い合わせいただければ対応します。
ユーザが作成したファイルの転送タスクについては、現在の速度、タスク全体の完了速度、正常 に転送されたファイルの数、ファイルサイズなどの情報をログインページから確認することができ ます。
サポートは、土日と中国(香港)の祝祭日を除く10:00~19:00(日本時間)とさせていただきま す。
サポートは以下のメールアドレスから24時間365日、常時受け付けています。
メールは、24時間以内を目標にご返信します。ただし、その時の業務状況やトラブルの確認のた めに必要な時間により、ご返信が遅くなる場合があります。
サポート言語は英語のみですが、機械翻訳等で日本語に翻訳して対応いたします。
MultCloudは、最高レベルのセキュリティ基準を維持し、ユーザーデータの保護とプライバシー の保持に努めます。詳細については、プライバシーポリシーを参照してください。
プライバシーポリシー
https://www.multcloud.com/policy
外部認証:CASA Tier2取得
MultCloudは、App Defense AllianceからCASA-TIER 2認証を取得しています。この認証は、 クラウドアプリケーションのセキュリティに特化し、OWASPのASVS基準に基づいており、クラ ウド間統合における基本的なセキュリティコントロールの遵守を保証します。Tier 2レベルの達成 には、包括的なラボテストと検証が含まれ、MultCloudがユーザデータとプライバシーを保護す るためのセキュリティ対策を実装していることを示しています。この認証により、MultCloudがク ラウド管理サービスにおいて安全な環境を維持する能力があることが確認されます。
また、GDPR準拠への取り組みも行っており、MultCloudはデータ保護とプライバシーの重要性 を認識しています。
データ保護責任者:Simon Lee
MultCloudのサービスは、アメリカ合衆国内に位置するデータセンターでホストされています。 これらのデータセンターは、最高レベルのセキュリティと信頼性を保証するために厳格なセキュ リティ基準に基づいて選定されています。データセンターの運営は、業界で認知されたセキュリ ティプロトコルと規制に従い、MultCloudのユーザデータの保護とサービスの可用性の確保を目 指しています。
MultCloudが選定したデータセンタープロバイダーは、業界標準のセキュリティ要件および認証を 遵守しています。これには、物理的セキュリティ対策、ネットワークセキュリティ、アクセス制 御、およびデータの暗号化が含まれます。具体的なセキュリティ要件およびデータセンターの認 証に関する詳細は、各データセンタープロバイダーによって提供されます。
RTO (復旧時間目標): 4時間以内
RPO (データ復旧目標): 最後のバックアップから24時間以内
月額プランについては、購入後14日以内であれば、条件なしで返金が可能です。 年間プランおよび生涯プランについては、購入後30日以内であれば、条件なしで返金が可能で す。
返金のご請求は、支払いを処理した会社に直接行っていただく必要があります。返金は24時間以 内に処理されます。ご購入時の確認メールの末尾には、返金申請の方法に関する情報が記載され ています。
返金が完了すると、お客さまのアカウントは無料アカウントに戻ります。 購入から14日または30日を過ぎた場合、理由に関わらず返金はできませんのでご注意ください。
ご注意ください:返金に関しては、MultCloudでは直接対応いたしかねます。すべての返金処理 は、決済を担当した会社を通じて行われます。
MultCloudは、全力で本SLA条件の遵守に努めますが、逸失利益、付随的損害、結果的損害、特 別損害、データ喪失等に対する損害について、MultCloud社の故意また重過失がある場合を除 き、一切の責任を負いません。
ご契約中、サービスの提供が寸断され、契約期間の半分以上がダウンタイムであった場合、ご契 約プランの料金を上限にご返金いたします。
MultCloudは、提供するサービスにおいて、日本国内の顧客を対象とする場合、以下の法律及び 規制の遵守を約束します。これらの法律・規制は、MultCloudが提供するサービスの品質、セキュ リティ、プライバシー保護に直接的な影響を及ぼします。
個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法): MultCloudは、個人情報の適切な取扱い、保護、 管理に関する基準を満たします。これには、個人情報の収集、利用、提供に際しての顧客の同意 の取得、個人情報の正確性の確保及び安全管理措置の実施などが含まれます。
不正アクセス禁止法: MultCloudのインフラストラクチャ及びサービスは、不正アクセスの防止及 び対策に最大限の注意を払い、違法なアクセス、改ざん、破壊から顧客のデータを保護します。
電子情報処理組織に対する不正行為の禁止に関する法律: MultCloudは、サイバー攻撃を含む不正 な情報処理行為から顧客のデータ及びシステムを保護するための適切な対策を講じます。
著作権法: MultCloudは、サービスを通じて取り扱うすべてのコンテンツに関する著作権を尊重 し、違法なコンテンツのアップロードや共有を防止するための措置を実施します。
消費者契約法: MultCloudは、利用規約やSLAが消費者の権利を不当に制限しないようにし、透明 で公正なサービスの提供を心がけます。
これらの法律及び規制の遵守は、MultCloudが提供するサービスの信頼性を保証し、顧客に安全 で高品質なサービスを提供するための基礎を形成します。MultCloudは、これらの法律・規制の 変更に対しても適時に対応を行い、サービスの運営を法律・規制の枠内で行うことを約束しま す。
見直しプロセス: 本SLAは1年に1度見直しが行われます。 また、重大なサービスの追加・変更があった場合には、随時追加の見直しが行われる場合があり ます。
変更通知: SLAの変更は、少なくとも30日前にユーザーに通知されます。
制定日:2024年4月1日
更新日:なし(現在バージョン1.0です)
MultCloud SLAに関する責任者:Simon Lee